初めての方へ
初めての方へ
現在も、滅菌に関する「技術・品質・サポート」を高いレベルでお客様へご提供するため滅菌装置専門であることに、こだわりをもっています。

ウドノ医機が開発している滅菌装置は、実は私たちの日常の中で、皆さんの生活に密接なかかわりを持つ形で使われているのです。
例えば、病院の外科手術で使用するメスなどの各種医療器具や、製薬会社などの実験施設で、滅菌装置が導入されいて、滅菌処理が行われることで、感染症を予防することに一役かっています。
このページでは、滅菌について馴染みのない方や、滅菌に関する仕事に携わったばかりの初心者の方向けに、よくある質問と、その答えを簡単にご紹介したいと思います。
滅菌とはなんですか?
日本薬局方の定義によると物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することを言います。
滅菌保証水準とはなんですか?
微生物の生残確率を限りなくゼロに近づけるための基準です。無菌性保証水準(SAL:sterility assurance level) として、10-6(100万分 の1)が国際的に採用されています。
病院における滅菌装置の役割について教えてください。
手術機材や器具などには目に見えない細菌や微生物が付着している可能性があります。その器具を安心して使用できるよう無菌状態にする必要があります。その行為を滅菌といい、滅菌装置には高圧蒸気滅菌装置の他に低温滅菌装置があります。
高圧蒸気滅菌装置はいつ発明されたのですか?
パスツールの助手であるシャンベランが、1880年に圧力釜のような高圧蒸気滅菌装置を発明しました。日本における高圧蒸気滅菌装置の製造は、1924年(大正13年)現在のウドノ医機の前身である鵜殿工業所が製造した中型の陸軍野戦病院用消毒器が最初であると考えられています。
滅菌ってあまり聞き慣れないけど、殺菌・消毒との違いは何ですか?
殺菌とは、微生物を特定せずに、殺滅、減少させる事を目的とした処置を言います。消毒とは、人畜に対して有害な微生物を殺滅、または除去させて感染を防止する事を目的とした処置を言います。
蒸気滅菌装置ってなんですか?
高温の蒸気で槽内の圧力を上げ、細菌や微生物の淡白質を変性させ、熱によって死滅させる装置です。
なぜ蒸気が必要なのでしょうか?
蒸気には湿度が含まれており、蛋白質の熱変性温度は、含水量により変化が見られ、水分の介在量が多いほど低くなり、気体の熱伝導は温度が高いほど良好となるためです。例えば、90℃のサウナには入る事ができますが、90℃の熱湯に入る事はできません。大火傷してしまいますよね。
なぜ135℃まで温度を上げるのでしょうか?
蒸気滅菌の基準である、第十六改正日本薬局方では高圧蒸気法は次の条件に定められています。
115~118℃
30分121~124℃
15分126~129℃
10分以上の条件に定められておりますが、包装形態や被滅菌物の形状によって温度の伝わり方が異なりますので、滅菌装置の設定時間は上記の時間よりも長く設定する必要があります。
酸化エチレンガス滅菌装置ってなんでしょうか?
酸化エチレンガスにより、微生物の細胞蛋白質や核酸酵素物質をアルキル化することにより死滅させる装置です。
酸化エチレンってなんでしょうか?
酸化エチレン自体は1859年に発見されていましたが、材木など建築資材の消毒として用いられていました。その後、1944年米国陸軍のフィリップス氏とケイ氏により医療現場に用いられるようになりました。日本には1950年代になり用いられるようになりました。
バイオロジカルインジケーターってなんでしょうか?
それぞれの滅菌法に対して使用される指標菌(もっとも高い抵抗性をもつ細菌芽胞)を、滅菌終了後に培養して芽胞の死滅を確認する器材です。略して「BI」とも呼ばれます。
ケミカルインジケーターってなんでしょうか?
タイプ1から6までに分類されており、滅菌物が滅菌行程を通過したか否か、蒸気やガス等が滅菌物に到達したか否かを目視で確認する器材です。略して「CI」とも呼ばれます。